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PM2.5とPM10とは何か-その違いと生成原因

PM(Particulate Matter=粒子状物質)2.5PM10は、どちらも燃焼による塵、飛散した土壌、工場などで生じる粉塵、車の排気ガス、花粉の抗原、黄砂など、有害とされる物質を大気汚染物質として扱う際に用いられる呼称です。
アメリカでは1997年に環境基準が設定され、それ以来、世界の多くの地域で大気汚染の指標として用いられています。

PM2.5は、大気中を浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル)以下の微粒子を意味する略称です。

PM2.5のサイズは髪の毛の太さの約30分の1と非常に小さく軽量なため、空中での滞留時間や移動距離が長いという特徴をもっています。
また、直径が小さいことから、肺の奥まで到達できるという、きわめて厄介な特性も併せもっています。

PM10は、比較的直径が大きく、気管に進入した際に肺の奥にある狭い場所にひっかかったり、割り込んだりすることができます。

PM2.5が日本で注目されるようになったのは、2013年1月に、福岡市をはじめとする西日本の観測所で通常よりも3倍程度高いPM2.5が観測されたためです。
大陸から偏西風に乗って届いた何らかの汚染物質が原因と考えられ、数値の高さは一過性のものでしたが、これをきっかけに日本国内でPM2.5の存在が知られるようになりました。

PM2.5が問題となっているのは、粒子が小さいため、より肺の奥深くまで入り込むことができ、人体の健康状態に悪影響を与える可能性が高くなるという理由からです。

ちなみに、環境省は2013年2月、「PM2.5に関する専門家会合」を設置し、注意喚起のためのガイドラインを提示しています。
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